今回は、ネットワークブート方式のシンクライアント、「Phantosys(ファンタシー)5LV」を紹介します。
この製品は私どもでも県内に3校の導入実績があり、今更ながらの紹介ですが、なんといってもサポートする立場からの感想としては運用コストを大幅に削減出来る素晴らしい製品だと思います。シンクライアント全般に言える事かもしれませんが、異なる仮想環境イメージの量産が容易に出来、そのスピードは圧巻です。
従来方式(マスタイメージ展開方式)で元となるマスタイメージからバージョンアップを例にphantosys5LVと操作を比較すると、従来方式だと下記手順となります。
- 復元を解除(再起動)1〜5分
- OSを起動し環境更新作業(Windowsアップデートやソフトウェアインストール等を行う) 実作業時間
- 変更後マスタイメージバックアップ 約1時間
- 複数クライアントへマルチキャストで一斉展開 約1時間30分
- 復元を有効化(再起動)1〜5分
大凡は上記のような手順となると思いますが、更新作業の実作業時間を除いても2時間40分ほど時間を要し実作業時間次第では相当な時間を必要とします。これがPhantosys5LVでは下記のようになります。
- 復元を解除してから起動 1〜5分
- OSを起動し環境更新作業(Windowsアップデートやソフトウェアインストール等を行う) 実作業時間
- 変更後マスタイメージバックアップ 約2分
- 複数クライアントへマルチキャストで一斉展開 約1分
- 復元を有効化(再起動)約30秒
上記の実作業以外の所要時間は長く見積もっても8分程度と圧巻のスピードです。従来方式は長い時間ネットワークに依存するので場合によっては途中でネットワークのリソース不足等で失敗した場合はかけ算で作業時間が増えていきますが、シンクライアント方式の場合はその心配は無用です。操作も従来方式より遥かに簡単です。
OS一つで複数の利用環境を設定出来るため授業の内容ごとに起動イメージを切り替えて使う事が出来ます。例えば通常の授業用のイメージと資格検定用の推奨環境に合わせたイメージなどのほかビジネスソフト実習用とデザイン・クリエイティブワーク実習用のイメージなど収容アプリケーションを変えたり設定の異なるイメージを必要に応じて構築、選択する事が出来るので導入コストの削減にも有効と思われます。
主な機能・特徴
- イメージ管理
- 管理機能
- デバイスブロック
- ネットワークブート方式
- 起動モード
- 冗長化とロードバランス
- ローカルキャッシュ機能
- PhantosysAD機能
- 万全のセキュリティ機能
- Linux対応
- クライアントログ管理ツール
- 統合管理ツールコンダクター
いいこと尽くめで非の打ち所がないように思いますが、これだけの高負荷システムとなるとやはりそれなりの機器構成の選択が必要となります。ただし前述の構成上削減出来るコストや運用上で削減出来るコストを機器に転嫁することでハードウェアコストの増加をカバー出来るのは間違いないでしょう。ハードウェアの選択は確かな知識が必要となるためご検討の際は是非ご相談ください。
関連サイト
Phantosys5LVのご紹介
Phantosys10のご紹介
県内お取り扱い
県内導入実績(導入順)
- 青森県立工業高等学校様
- 弘前東高等学校様
- 青森県立三沢商業高等学校様
興味がある方はデモの手配もいたしますので是非ご相談ください。
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